青木 清(あおき きよし)
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小児整形
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島根県松江市出身。岡山大学医学部卒業。同大学院修了。フランス政府給費留学生としてフランスへ留学。その他、イギリス、韓国で “小児整形外科”を中心に研修。岡山大学病院、愛媛整肢療護園、岡山医療センターの後、平成17年4月より現在の旭川荘療育・医療センター勤務。
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医学博士
日本整形外科学会 専門医 日本小児整形外科学会 評議員&国際委員 日本小児股関節研究会 幹事 日本股関節学会 学術評議員 日仏整形外科学会 書記・会計 |
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“小児整形外科”は、O脚やX脚、内反足などの下肢変形、いわゆる成長痛と鑑別を必要とする単純性股関節炎(股関節のかぜ)や早期のペルテス病などが含まれていて、早期発見がとても重要な領域です。下肢の痛みが続いたり、歩き方が気になる場合には、ご相談下さい。
股関節脱臼は、以前は、“先天性股関節脱臼”と呼ばれていましたが、現在は、“発育性股関節形成不全”と呼ばれ、歩き出してからも念頭におくべき疾患です。2011~2013年に行われた多施設調査では、1295名の股関節脱臼が報告されていますが、そのうち199名(15%)は1歳を過ぎてから診断されているという現状があります。
乳児健診では、股関節開排制限があれば必ず二次検診へ紹介、股関節開排制限がなくても、大腿またはそけい部におけるしわの左右差、家族歴、女児、骨盤位分娩の4つのうち2つ以上あれば紹介することが推奨されています。後者は、ご家族の方もチェックが出来ますので、当てはまるようであれば、ぜひ、受診してみて下さい。また、向き癖があると反対側が脱臼しやすい傾向があるので、生まれた日から、げっぷをするときなどに股関節(特に向き癖の反対側)を開いた状態での立て抱きだっこをしていくと、生まれたときには不安定な股関節でも首がすわるまでの3~4ヶ月間に安定すると考えられます。そして、股関節脱臼は秋・冬の寒い時期に生まれた場合に多く、服などをぐるぐる巻く環境は脱臼しやすいと言われており、下肢が自由に動く状態で過ごしていただくことが安定した股関節に成長するためには大切です。
好きな言葉は、Keep on smiling!、趣味は、“さわやかな言葉遊び”です。微力ながら、“地球の宝”、“地球の未来”である子ども達の医療に関わっていけたら幸いです。どうぞ、よろしくお願いいたします。
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