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放射線科のトピックス

平成19年2月より64列CTを増設しました。これまではCT装置1台で検査を行っていたために検査待ち時間などで患者様にご迷惑をお掛けしていましたが、CT装置の増設により待ち時間の大幅な短縮をする事が出来るようになりました。

また、今回導入された64列CTとは、どの様なものか簡単にご紹介します。 まず、従来のCTとの大きな違いは、撮影時間の大幅な短縮、これは下図の様に撮影する幅が広くなったことにより、撮影台を早く動かせる事が出来るようになり息止めの時間が短くなりました。

   

次に薄い撮影スライス厚での撮影範囲の拡大。・・・難しい言葉ですが簡単に言えば、CTとは人体を金太郎飴の様に輪切りにしたものです。それを64列CTでは最小0.5mmの厚さで画像にすることができます。

また当院のCTで比較すると従来のCTでは1回転で4枚の画像を作成する事が出来ましたが、64列CTでは64枚作成する事が出来るようになりました。この説明は簡略化したものであるので現実にはもう少し複雑な説明になります。

以上のように薄い画像をもちいる事により特殊な3D画像を作成する事が可能となります。

では、当院で作成される3D画像をご紹介いたします。

冠動脈CT:
心電図同期撮影を行うことにより冠動脈狭窄等の病変を描出する事が出来、心臓カテーテル検査に近い画像診断を行う事が出来ます。
血管系CT:
動脈乖離、動脈瘤、動脈狭窄、等を立体的に観察する事が出来、手術計画等に利用する事が出来ます。
仮想内視鏡CT:
腸管内に空気を入れて撮影する事により内視鏡と同様な視野で観察する事が出来ます。
 

以上の様な3DCTは専門性に長けているためそれぞれ専門の科を受診してください。

また今回CTの導入に当り、当院の理念である「人に優しい病院」を目指し検査室も患者様がくつろげる様に鳥が描かれた壁紙を使用し明るい部屋作りにしています。検査を受けられた患者様からも好評を得ていますので、気を楽にして検査をお受けください。