私たちは3年間、講義や臨地実習の中で多くの患者さんを受け持たせて頂いたことから、看護のすばらしさを実感するとともに、専門職業人としての看護師像を構築することができています。実習当初はコミュニケーションやフィジカルアセスメントの技術・知識が未熟で患者さんを理解することができませんでした。しかし、患者さんと向き合い、一つひとつの経験を大切に積み重ねていくうちに、患者さんとの関わり方が少しずつですが身についてきました。そうすると、症状の出現状況や回復の過程、抱いている思いがそれぞれ違うこと、患者さんには生活史があり、その人の今があることがわかってきました。患者さんを理解すると、その人の先を見据え、今必要な看護を考え援助を提供することができるようになりました。更に、看護研究をとおして実践の意味づけをすることで、看護の考えや見方が広がり深まりました。今後も自己研鑽を積み、患者にあった最善の看護を提供できるようになりたいと思います。
看護師になるために私たちを支援してくださっている学校の先生方や看護師・医師、病院職員の方々への感謝とともに、思いを励みにワンチームの一員となれるよう頑張っていきます。
私たちは、助産師になるという思いを胸に、1年間という限られた時間の中で、日々学習に励んできました。
4月からの講義では、新たな学習内容を学ぶ難しさや多くの課題に心がくじけそうになることもありました。しかし、グループワークで意見を戦わせる中で、一つのものを作り上げる難しさと大切さを学ぶことができました。学習が進み実習が近づくにつれて、2つの命と向き合う助産師という職業の責任をより改めて強く感じ、援助やその根拠となる知識の修得に励みました。
6月から始まった実習では、不安と緊張で何もできない自分の未熟さを感じました。しかし、そのような中でも、わが子のために頑張る妊産褥婦さんと家族を目の前にして、大きな感動と喜びを覚え、助産師として、自分にできる安全かつニーズを尊重した援助は何かを考え、ご指導を頂きながら少しずつ実践に繋げていくことができるようになりました。
この実習を通して学んだことは、母子と家族が安心して妊娠・分娩・産褥期を過ごし、育児に臨めるように、先を見据え個別性を踏まえた援助を行うことの重要性でした。
4月からは助産師としての第一歩を踏み出しますが、初心を忘れず、常に学ぶ気持ちを持ち、日々、邁進していきたいと思います。
最後になりますが、この1年間、私たちに学びのために新たな生命の誕生に関わらせてくださった一人ひとりの妊産褥婦さんとそのご家族、また、熱心に指導してくださった指導者の方々に感謝を申し上げます。