RST(Resperatory Support Team:呼吸サポートチーム)
活動目的
RST(呼吸サポートチーム)とは、呼吸器ケアを要する患者さんに対するケアの質と安全性の向上を図ることを目的として活動している医師、看護師、臨床工学技士、理学療法士、歯科衛生士からなるチームです。具体的には、人工呼吸器を装着しておられる患者さんが早期に離脱できるためにはどうしたらよいか、快適かつ安全にケアを実践するためにはどうしたらよいかということなどをテーマにメンバー各々の専門分野の知恵を集結し、担当スタッフとともに考え、ケアを実践しています。
活動内容
① 病棟ラウンド
毎週火曜日、人工呼吸器や酸素吸入器を装着しておられる患者さんのベッドサイドへ訪問し、呼吸器管理に関する環境整備、治療・ケアへの助言や支援を行っています。
② 相談対応
呼吸ケアに関する担当医師や看護師、また患者さんからの相談に関し、適宜対応しています。
③ 研修会の実施
院内職員に対し、呼吸ケアに関する研修会の企画、実施を行っています。
④ 呼吸ケア関連物品の導入と管理
要望に応じて、呼吸器関連物品の紹介や指導を行い、QOLの向上が図れるように努めています。
⑤ 手順やマニュアルの作成と改訂
院内で安全に呼吸管理が行われるように、標準化を目的とした手順やマニュアルの作成と改訂を行っています。
2020年度活動実績 (2020.4.1 ~ 2021.3.31)
1.病棟ラウンドのべ介入患者数:132名 のべラウンド回数:306回
①人工呼吸器装着患者:95名
②高濃度酸素吸入患者:38名
2.相談対応:110件
3.勉強会、研修会の実施
・2020.4. 人工呼吸器装着患者の看護
・2020.5. COVID-19に対する人工呼吸器のセッティングと管理
・2020.5. 人工呼吸器管理について
・2020.9. 人工呼吸器の装着と管理
・2020.10. NHFについて
・2020.12. COVID-19患者及び疑似症患者の気管挿管介助と薬剤について
・2021.1. NHFとNPPVについて
・2021.2. 人工呼吸中の生理的変化と人工呼吸器の仕事
・2021.2. 小児の人工呼吸管理
4.歯科衛生士と看護師による人工呼吸器装着患者の口腔ケアの実施:のべ57回
5.その他
・医療安全マニュアル【人工呼吸療法における安全対策マニュアル】改訂
・COVID-19患者の呼吸療法マニュアル作成
・人工呼吸器指示表改訂
・呼吸管理に関連したデバイス導入と管理指導
①スピーチカニューラ検討、デバイス変更
②経皮的血液ガスモニター導入
③人工呼吸器回路固定具検討、導入
④スタイレット付き挿管チューブ導入
⑤自動カフ圧コントローラ導入
⑥気管カニューレ固定具検討、導入
⑦COVID-19感染症の影響による物品供給不足に関する対応