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総合周産期母子医療センター

当院は2005年4月1日より総合周産期母子医療センターに指定されています。岡山県では総合周産期母子医療センターと して倉敷中央病院と当院の2施設、地域周産期母子医療センターとして岡山大学病院、岡山赤十字病院、川崎医科大学附属病院、津 山中央病院の4施設が協力して県内の全てのハイリスク分娩や母子のサポートに尽力しています。
総合周産期センターは3次医療施設としてハイリスクの母子を担当します。

  

総合周産期母子医療センターは、産科(母体・胎児部門)および新生児科(新生児 部門)を中心として構成されており、内科、外科、麻酔科をはじめとする種々の 専門科 の協力を得て、母体や胎児に合併症を持つ妊婦さんを妊娠中から産後ま で、赤ちゃんを胎児期から新生児、そして家庭まで一貫してケアするものです。 新生児に対しては、早産で小さく生まれてくる児や、いろいろな病気を持った児 の治療を、小児外科、眼科、脳神経外科、形成外科、耳鼻咽喉科などの協力を 得ながら行います。

               

母体・胎児部門が6床、新生児部門が18床の集中治療ベッドをもっており、24時 間体制でハイリスク妊産婦とハイリスク新生児の受け入れが可能です。
院以外の施設 で出生した児の治療が必要な場合は、新生児科医が新生児専用 の救急車で出向き、当センターに搬送しています。
患者様は妊婦・産褥婦、胎児・新生児ということになりますが、センター内では 医師、助産師、看護師、臨床心理士を中心に他のコメディカルの協力も得ながら 単に患者様の治療をするだけではなく、母子を中心とした家族ごとをサポートで きるようにチーム医療を実践しています。
疾患により集中治療が必要でない新生児では母子分離を極力避け、母子同室での 治療も行っています。

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 母乳で子どもを育てることは、赤ちゃんとお母さんの健康にとって大切であるだけでなく、社会全体にも大きな利益をもたらすことが広く知られています(表)。
 母乳育児がうまくいくためには、産科施設での出産後すぐの支援が重要な鍵を握っています。そのため、1989年に世界保健機関(WHO)と国連児童基金(UNICEF)は、「母乳育児を保護、推進、支援していくために産科施設は特別な役割を持っている」という共同声明を発表し、世界のすべての産科施設に対して「母乳育児成功のための10か条(現在の「母乳育児がうまくいくために10のステップ」)」(図1)を守ることを呼びかけました。その後、1991年にWHOとUNICEFは、母乳育児を中心とした適切な新生児ケアを推進するために「赤ちゃんにやさしい病院運動」を開始しました。そして、母乳育児支援に積極的に取り組み、認定審査に通過した施設が「赤ちゃんにやさしい病院(Baby Friendly Hospital)」と認定されるようになりました。2021年10月現在、世界では約15000施設、日本では66施設が「赤ちゃんにやさしい病院」として認定を受けています。
 当院は、1991年に先進国で初めて、世界でも3番目に「赤ちゃんにやさしい病院」と認定され、その後30年以上にわたって母乳育児を支援しています(図2)。2012年には、母乳育児推進室を立ち上げ、産科病棟やNICUなどの周産期スタッフだけでなく、小児科・精神科・乳腺外科の医師や栄養科・歯科・薬剤科・事務などの多職種のスタッフが連携して「赤ちゃんにやさしい病院」を維持するための活動を続けています。
 当院では、生まれてすぐにNICUへの入院が必要な赤ちゃんや、ご病気のために治療をしながら妊娠・出産・子育てをされているお母さんもたくさんいらっしゃいます。私たちは、病気で治療が必要な赤ちゃんやお母さんも含めて、すべてのお母さんと赤ちゃんが、それぞれのご家庭にあった形で楽しく長く母乳育児を続けることができるように、これからも皆様の母乳育児と子育てを支援してまいります。



・当院の「赤ちゃんにやさしい病院(Baby Friendly Hospital)」の歴史と取り組みについて

・日本での「赤ちゃんにやさしい病院」について


・母乳育児の効果

母乳育児がもたらす多様な効果

・母乳育児がうまくいくための10のステップ 2018年版

母乳育児がうまくいくための10のステップ

・1991年にWHOから贈られた「赤ちゃんにやさしい病院」の認定証とピカソの母子像

ピカソの母子像

詳しくはそれぞれの部門の関連事項をご参照ください  

産科婦人科

新生児科

小児外科

麻酔科

眼科

脳神経外科

形成外科

耳鼻咽喉科

6A病棟    5B病棟    リソースナース室

薬剤部    妊娠と薬外来