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耳鼻咽喉科が扱う疾患は中耳炎や副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、扁桃炎などの一般的なみみ・はな・のどの疾患を中心として、その他唾液腺疾患、頭頸部癌(口腔癌、鼻腔癌、咽頭癌、喉頭癌など)、音声障害(声帯ポリープや声帯麻痺など)、嚥下障害など多岐にわたっています。鼻出血やめまい、急性喉頭蓋炎、異物誤飲など救急疾患もあり、生まれたばかりの赤ちゃんから高齢の方まで幅広い患者層であることも耳鼻科の特徴と言えます。
当院では外来診療や処置だけでなく、入院加療・手術も行なっています。
「耳鼻科」というと開業医の先生を想像されることが多いのですが、総合病院の耳鼻科は外科医としての側面も大きいかと思いわれます。
当院、耳鼻咽喉科は岡山市内では最北に位置し、常勤医が複数いる施設としては岡山県内でも最北に位置します。従って、岡山市北部から県北東部にかけて広い地域をカバーし、外来診療・手術・救急症例の対応を行っております。
頭頸部悪性腫瘍(口腔癌・咽頭癌・喉頭癌など)を始め、耳鼻咽喉科領域の良性腫瘍、扁桃炎、副鼻腔炎、中耳炎等の耳鼻咽喉科の一般診療を手術・入院加療を中心に行っています。
2021年4月には、岡山大学頭頸部癌センターに所属していた丸中秀格医師が主任医長として赴任し、再建手術や放射線化学療法等の頭頸部癌治療も積極的に行っております。赤木祐介医師は東京ボイスセンターで研修をしており、音声治療にも力を入れています。その他、副鼻腔疾患は内視鏡を用いた手術的治療、中耳の領域では機能再建をめざした治療を行っております。
現在、耳鼻咽喉科専門医3人+レジデント1人体制で担当しています。
当院耳鼻咽喉科は主に他院からの紹介にて入院での治療・手術が必要な患者様の診察をしています。入院治療後も継続治療が必要な患者様に対しましては、病診連携と患者様の逆紹介を重要視し、地域の開業医の先生方と協力しながらより良い医療を提供できるよう努力していきます。
当院耳鼻咽喉科の外来診療日は月・水・金曜日です。御紹介頂く際は、可能な限り地域連携を介して予約を頂くとスムーズになりますが、当日依頼も可能です。また、緊急の症例では外来診療日以外でもできるだけ対応させていただきますので、ご連絡ください。
可能な限り、かかりつけの先生を介しての予約受診が待ち時間の関係で望ましいと考えます。当院かかりつけの患者様で予約外受診を希望される際は、受診前に電話連絡を頂くことで診察対応がスムーズになります。新患の患者様で受診を希望される際は、少しお待たせすることになりますが、ご了承ください。
頭頸部悪性腫瘍(口腔癌・咽頭癌・喉頭癌など)を始め、耳鼻咽喉科領域の良性腫瘍、扁桃炎、副鼻腔炎、中耳炎、音声障害等の耳鼻咽喉科の一般的疾患を広く診療しながら、手術・入院加療を中心に行っています。頭頸部悪性腫瘍においては各症例に対して科内でカンファレンスを行い、必要があれば形成外科と合同での再建手術(手術により大きく欠損した部分を体の他の部位から取ってきた組織で補填する手術)まで含めた手術的治療も行っておりますし、放射線化学療法も当院で行っております。その他、音声治療の分野では、片側の声帯が動かなくなったために声が出なくなる片側声帯麻痺の症例に対しては、麻痺した声帯の位置を変えることにより音声を改善させる喉頭枠組み手術も行っております。
また、月・水・金の一般外来に加えて、形成外科、歯科、言語聴覚士と連携しての口唇口蓋裂専門外来や認定補聴器技能者を迎えての補聴器外来も行なっています。
市内最大級の病床を有する総合病院であり、耳鼻咽喉科だけでは治療困難な併存疾患を有する難治性の患者様に対しても、各科の専門医と連携をとりながら安全で最適な治療が可能となっています。
手術名 | 件数 | |
1 |
口蓋扁桃手術(摘出)
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90 |
2 |
内視鏡下鼻内副鼻腔手術
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34 |
3 |
アデノイド切除術
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31 |
4 |
鼻中隔矯正術
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20 |
5 |
耳下腺腫瘍摘出術
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18 |
6 |
粘膜下下鼻甲介骨切除術
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16 |
7 |
鼓膜(廃液、換気)チューブ挿入術
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15 |
8 |
顎下線腫瘍摘出術
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9 |
9 |
鼓室形成手術
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8 |
10 |
咽頭ポリープ切除術
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6 |
常勤医師3名(全て日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会専門医)とレジデント1名で入院・外来診療に当たっており、入院患者は全員で担当しております。当院耳鼻咽喉科は、岡山大学病院耳鼻咽喉科専門研修プログラムの専門研修連携施設ですので、レジデントにはこの体制の中で、市中病院としてCommon disease の症例数が豊富な特徴を生かし、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会が定めた研修到達目標や症例経験基準に掲げられた疾患や手術を経験できるようにサポートします。
1) 学会発表・論文発表
岡山大学を中心とした頭頸部外科の治療の研究グループに参加しています。
2) 国立病院機構内の耳鼻咽喉科の共同研究に参加しています。