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精神科

スタッフの紹介

医長
 
(2009/9~、当院の常勤精神科医は1名です。)

概要

当院精神科は、旧国立病院時代に、総合病院の「有床精神科・心療内科」として発足しましたが、平成13年の病院移転に伴い、先見的に、将来を見据えた地域医療構想様ビジョンを明確にし、「無床精神科」へと診療体制の変更を行いました。その後、現在に至るまで、院内リエゾンを主軸とした精神科診療を行っております。


当科の特徴および治療方針

入院診療

当院には精神科の入院病床および病棟がないので、入院診療を行っておりません。ただし、精神科入院が望ましいと判断される患者様には、精神科病院への紹介を行っております。


院内診療(コンサルテーション・リエゾン精神医学、サイコオンコロジー)

1)精神科は医師数が少ないため、身体疾患入院患者様の治療を優先的に行っております。すなわち、身体疾患の入院加療中に生じる様々なメンタルヘルス不調(強い不安、抑うつ、せん妄など)に対して専門的な診察、合理的薬物療法、精神療法を行っており、担当スタッフと連携して、患者様のメンタルヘルスの回復、および生活の質の改善をサポートしております。 2)当院の緩和ケアチームの精神腫瘍学(サイコオンコロジー)担当医として、悪性疾患の入院患者様の良好なメンタルヘルスの維持に注力しております。 3)他院精神科において、従来から精神疾患(統合失調症・躁うつ病・うつ病・アルコール使用障害・ストレス障害など)で治療中の患者様が、身体の病気のため当院への入院が必要になった場合において、精神科治療が途切れてしまわないよう、かかりつけ精神科の主治医と連携しながら継続診療にあたっております。

外来診療(一般成人臨床精神医学)

メンタルヘルスの不調は、多くの人が抱える身近な問題であり、WHOの報告では、生涯に4人に1人が精神疾患に罹患しうる、とも言われています。当科では、うつ病、不安症を中心として、多様な精神疾患に対する診療を、再診中心に行っています。基本は一般精神科外来であり、専門外来(児童思春期外来・重度摂食障害・認知行動療法・家族療法・精神分析など)は行っておりません。

なお、当院は急性期総合病院でありながらも、常勤精神科医師が1名である為、精神科診療につきましては、上述のように病棟活動に主軸を置いております。よって、外来診療は、再診患者様を中心としており、院外からの精神科初診を休止させて頂いております。また、病状の固定した患者様を、地域の精神科病院、あるいはクリニック(診療所)へ御紹介させて頂いております。


医療関係者の皆さま

現在、当科の外来診療は、院外からの初診患者さまの診察を休止しております。ご迷惑をおかけ致しますが、ご理解、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。


患者様へ

「身体疾患での闘病中」、あるいは「妊娠中や出産後の生活」などにおいて、気づかないうちに、メンタル面が不安定になってしまうことがあります。例えば、「心配事が頭から離れない」、「死んだほうが楽だなと思う」、「気分が晴れない」など。このような症状が持続する場合に、当科でもサポートさせて頂き、メンタルヘルスの回復や、生活の質の改善を目指しいきます。

なお、精神科の外来診療につきましては、院外からの新規患者さまの外来診察(初診)を休止しております。ご迷惑をおかけしますが、ご理解、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。


診療内容

R3(2021)年度 精神科初診(院内コンサルト・外来) 主要10疾患 疾患別臨床統計
ICD-10 患者数
1)
症状性を含む器質性精神障害
F0 175
2)
精神作用物質使用による精神及び行動の障害
F1 55
3)
統合失調症,統合失調症型障害及び妄想性障害
F2 32
4)
気分障害
F3 67
5)
神経症性障害,ストレス関連障害及び身体表現性障害
F4 102
6)
生理的障害及び身体的要因に関連した行動症候群
F5 6
7)
成人の人格及び行動の障害
F6 7
8)
知的障害(精神遅滞)
F7 5
9)
心理的発達の障害
F8 14
10)
児童期及び青年期に通常発症する行動及び情緒の障害
F9 19
  合計 515

・特集 臨床心理士~こころの専門家~(ザ・ジャーナルVol.15 No.2より抜粋)(PDF形式)