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リウマチ科

スタッフの紹介

統括診療部長
非常勤医師
松本 佳則
非常勤医師
楢﨑 真理子
 

診療科紹介

令和2年4月から、関節リウマチや膠原病を内科的に診療する科としてリウマチ科を開設しました。

当院では以前からリウマチ・膠原病の内科的診療を行っていて、最近は主に腎臓内科にて入院及び外来診療を行っています。令和2年度から、院内外でわかりやすくするためリウマチ科を標榜することとしました。


主に対象とする疾患

外来や入院での関節リウマチや膠原病の内科治療を行います。

<関節リウマチ>

関節リウマチは手や指などの関節の腫れや痛み(関節炎)が持続する疾患です。進行すると関節破壊をきたしますが、近年治療が進歩し、予後が大きく改善しています。
治療は、メトトレキサートかそれに準じた内服薬を用い、十分に改善しない場合は生物学的製剤(インフリシキマブ、アクテムラ、オレンシア、ヒュミラなど)などを使う場合があります。必要に応じて副腎皮質ステロイドを併用します。
関節の炎症や変形・破壊に対して手術が適応になることがあり、当院整形外科と連携しています。


<膠原病>

膠原病(こうげんびょう)とよばれる疾患には、全身性エリテマトーデス、強皮症、多発筋炎/皮膚筋炎、混合性結合織病、シェーグレン症候群、血管炎症候群など10種類以上あります。疾患毎に特徴があり異なっていますが、大まかに共通したところは、特徴的な皮膚病変と関節の症状がみられることが多く、さらに肺や腎臓などの内臓が障害されることが多いことです。かつては難病と呼ばれていましたが、病態の解明や治療の大幅な進歩にて、長期間落ち着いた状態で過ごせるようになってきました。当院においては、疾患毎の標準的な治療を提供し、様々な病状に対応しています。
多くの疾患で副腎皮質ステロイドを用い、さらに免疫抑制剤や生物学的製剤を併用する場合もあります。長期間の治療が必要であることから、治療効果を十分に得ながら副作用をできるだけ少なくすることが目標となります。膠原病では、複数の臓器に病変が現れることが多く、臓器の特性に配慮しながらの治療が求められます。院内の様々な診療科(皮膚科、脳神経内科、呼吸器内科、循環器内科、腎臓内科、整形外科、心臓血管外科、眼科、耳鼻科、リハビリテーション科など)と連携しながら治療を進めてゆきます。


主な診療内容

<外来>

週2回リウマチ科の外来(一枠は腎臓内科と同時)を行っています。病診連携を行っていて、病状が落ち着いている患者様はかかりつけ医と連携して診療に当たっています。


<入院>

入院治療が必要な場合は、当科などで治療に当たっています。入院時の担当医は院内連携として当院腎臓内科医があたる場合があります。


実績(令和元年度、腎臓内科としての診療)

<外来>

約60例 (患者数.一部の腎病変合併例は除く)
関節リウマチ 27例
全身性エリテマトーデス 15例
強皮症 3例
など

<入院>

22例 (延べ人数)
関節リウマチ 2例
全身性エリテマトーデス 7例
強皮症 1例
多発筋炎 1例
混合性結合織病 1例
シェーグレン症候群 2例
血管炎症候群 5例
成人スチル病 2例
リウマチ性多発筋痛症 1例

・特集診療科紹介 リウマチ科(ザ・ジャーナルVol.15 No.2より抜粋)(PDF形式)