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アイソトープ検査

平成29年3月、当院でSPECT-CT装置が稼働しました

SPECT-CTという装置は、SPECTとCTが一体化した装置で、体を動かすこと無くSPECTとCTを撮影できます。同時に撮影することで、従来のSPECT画像だけでなく、SPECT画像とCT画像のFusion(重ね合わせ)が可能となり、診断能の向上が期待されます。

CT撮影を同時に行い、より多くの情報を得ることができます。さらに、画質を落とすこと無く、放射線量を抑える技術を搭載しており、より安心して検査を受けていただけます。もちろん従来通りSPECT画像のみの検査も行うことができます。また、システムの高感度化により、従来のSPECT画像より高画質になります。

*SPECT:体の中から放出されるRI(放射性同位元素)の分布を3次元的に捉え、断層画像にして診断に用います。このとき1方向の放射線を放出するRIを用いた断層像のことです。

最新のSPECT-CT装置導入により、患者様により良い医療を提供していきたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

 
 
当院は、SPECT-CT装置 1台で核医学検査を運用しております。


核医学検査とは・・・

ガンマ線という放射線を放出する少量の薬(放射性医薬品)を投与し、検査用のベッドの上で横になっている間にガンマカメラで体の中の様子を画像(シンチグラム)にする検査です。多くの場合、検査を受けられる方が20~30分ベッドに寝ている間に撮影は終わります。この検査は、おもに臓器の働き具合(機能)を調べます。放射性医薬品がどのくらいの速さで、どこに、どれだけ集まってくるかを調べることで、形の異常が現れる前に病気の状態を診断できます。
 

安全性について・・・

核医学検査では、放射性医薬品が体内に入りますので、被ばくは避けられません。しかし、薬の量はごくわずかで、また放射能も時間とともになくなります。放射性医薬品は年間100万件以上使用されていますが、放射線障害の事例は発生していません。ごくまれに(10万人に1~3人)発疹、吐き気、皮膚発赤、顔面紅潮など軽微な副作用が発生しますが、これは薬品に過敏に反応したためで、放射線による影響でないことがわかっています。また小児の核医学検査の場合には、小児核医学検査適正施行のコンセンサスガイドラインなどから、適切なRIの投与量を決めて検査を行っています。


検査の注意事項・・・

核医学検査は予約制です。これは、放射性医薬品は時間の経過と共に放射能がなくなるので、薬の有効期限が短いためです。検査予約が入ってから薬の注文をするようになります。また検査の種類によっては、薬の投与後、数時間から数日して撮影するものや、検査前に前処置が必要なものもあります。詳しくは検査時にスタッフにおたずね下さい。  
患者様により良い医療を提供していきたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。
放射線科 RI担当